日本円から米ドル現金への両替手数料を比較。クレジットカードと金券ショップの両替手数料は、銀行と海外キャッシングよりも1%程度安い。
アメリカのATMでキャッシングすると手数料が2ドル以上かかるので微妙だ。
米ドルへの両替手数料
両替手数料の定義
実際の両替レートが決済時の為替レートに比べて何%高いかを両替手数料と定義する。実際の両替レートには、ATM使用料やキャッシング利息を含める。
両替前にレートを吟味するとき、以下のアプリが大いに役立つ。
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両替手数料の比較
以下の4つを比べた。クレジットカードはセゾンカード(Mastercard)を利用した。
- クレジットカード
- 海外キャッシング(100USD)
- 日本国内の銀行で米ドルを入手
- 日本国内の金券ショップ(新宿)で米ドルを入手
両替レートと手数料を比較した。

世界の基軸通貨である米ドルは流通量が多いので両替手数料は安い。どの方法でも大差ないが、クレジットカードの還元率(標準でも0.5%)を考慮すると、クレジットカードが最も得だ。現金は日本国内の金券ショップで入手するのが最も割がよい。
海外キャッシングの両替手数料
海外キャッシングで100USD引き出すのにATM手数料216円がかかった。手数料に換算すると2%になる。この時点で金券ショップには敵わない。
その他に年利18%の利息が翌日から日割りで加算される。20日後に返すと利息は1%である。自動引落しで返済すると、1.7~3.2%の利息が生じる。繰り上げ返済するとこの分は節約できる。
銀行では金種指定が自由
銀行の外貨両替コーナーでは、米ドルの金種指定が自由にできる。チップの習慣があるし、バスでお釣りを貰えないことも多々あるので、1ドル札は最低でも10枚は必要。
ワシントンのダレス空港から市内中心部までのバス代が7.5ドルで、お釣りを貰えずに困っている人が何人もいた。ワシントンの地下鉄・バスはSmarTripというICカードで運賃を払うのが普通なのだが、このカードは空港では入手できない(2018年11月現在)。ちなみに、旅行者がチャージした分のリファンドを受け取ることは、可能ではあるが限りなく現実的ではなかった。使う予定を考えてチャージしないと損をする。合理的ではあっても決して便利ではないのだ。
銀行では100ドル分を1ドル札で両替してもらえる。インドに1ドル札束を持っていったらとても助かった。チップに50ルピー必要で、当時は50ルピー札がまだ無かったから、10ルピー札を切らしがちだった。少額の米ドルを持っていると安心だ。

海外キャッシングは便利だが微妙
海外キャッシングの両替レートは非常に良い。帰国後すぐに返済すれば利子はほとんどかからない。ただし、海外でATMを使う際には注意を払うべきだ。
- ガラの悪そうなところは避け、背後の安全に気を配る必要がある。
- 割の悪いレートで日本円への変換を持ちかけてくる。
- 画面の説明が不親切で誤解を招くことがある。
特に米ドルに関しては、足りなくなったら仕方なくキャッシングする程度にして、日本から米ドルを持っていった方が無難で安上がりだ。
ニューヨークのとあるATMでのこと
ATMの操作説明が不親切だと思われることがあった。出来事を時系列でまとめる。
- ATMで操作を開始。金額に100ドルを指定。
- 1.75ドルの手数料がかかるけど取引の続行を希望するかと聞かれYesを押した。
- ドルから日本円への変換を提案され、不利なレートなのでDecline
- 最終確認がないまま紙幣が出てきた。
1番目でYesを選ぶと決済から逃れられない仕様になっている。

取引はてっきりキャンセルされたと思い込み、カードだけ受け取ってすぐにその場を立ち去った。お金が出てきたことに気が付かなかった。幸いにも次の人が知らせてくれて事なきを得た。
店の主人に文句を言ったら、「お金が戻ってきてお前はラッキーだ」と言われた。それもそうなのだが、採集確認なしに取引きが実行されたことは納得できない。ATMはあまり信用できない。